熊本地震から2週間以上が経ち、5月を迎えた。
少しずつ取り戻しそうな日常ではあるが、まだ余震や夜が怖い。
仕事のブログに地震の事は毎日書き込んでいたが、こちらにも残しておこうと思う。
前震と言われる14日夜21時26分。
マグニチュード6.5 震度7
地元の公民館から帰ってきたばかりの時間帯。
子供達と持ち帰った寿司をほおばりながらテレビを見ていた。
恐ろしく揺れたが、玄関に置いていたロードバイクが倒れた程度ですんだ。
余震に注意と促されていたが、まさかそれ以上の揺れがくるとは思ってもいなかった。
4月16日1時25分本震。
マグニチュード7.3 震度7
揺れに目を覚ましたら嫁入り道具の和箪笥が倒れてきた。
そして三男(小学校3年生)が下敷きに。
「痛い!!!」と子供が叫び、無我夢中で長男(中2)と一緒に救いだした。
幸いにも無傷。
ホッとして横を見たら、妻が上半身血だらけ。
倒れた箪笥に頭をやられたらしく、どこを切ったのかわからない。
あまりの出血に驚いたが、痛みはないという。
郡の医師会に電話して嫁を運んだ。
医師会の駐車場は満杯に近かったが、ほとんどの人が患者ではなく避難してきている人たちだった。
妻は6針縫うケガ。
幸いにもキズは浅く広くて翌日からはシャンプーもOKとの事だった。
日常生活にも支障はなかった。
家族だけでなく家屋もやられた。
家族一丸となってブルーシートを被せたり、片づけたり。
伯父や弟、甥っ子らにも手伝ってもらった。
これ以降車中泊は4回。
今では家屋で寝泊まりしている。
仕事が繁忙期になりつつあった事もあって、何かしら動いているがこれは現実なのか?と夢うつつに思う事も。
先日保険に入っているJAの職員が現場確認に来られたが、地元区ではうちが一番ひどいとの事だった。
他にはもっとひどい家もあるので、住めるだけマシだと思う。
心がとても整理できずに仕事に追われ、心身共にバランスを崩しそうになった。
顎関節症を再発しそうになり、なんとか乗り切った。
ずっと心を痛めているのは子供が箪笥の下敷きになった事と妻のケガ。
俺は誰も守れなかった。
悔しくて悔しくて泣いてしまう。
もっと強くならないと。
今では少しずつ日常を取り戻しつつある。
妻とはこの事を感謝で受け止め、乗り越え、元の生活以上のものにしてやろうと話している。
たくさんの物資とお見舞い、激励をいただいた。
感謝。
初めまして、いつもだまって楽しませていただいておりました市北区の自転車乗りです。
返信削除この度は御見舞い申し上げます。
誰も守れなかったとおっしゃっておられますが、奥様と子供さんのことで心を痛めておられるそのことで、ご家族はしっかりとお父さんに守られているのではと感じました。
守るというのは一時的な疫災を避けることでなく、ずっとその人を想い沿ってゆくことだと思っております。
勝手なことばかり申し上げてすみません。ゆっくりでけっこうです、落ち着きましたらまた楽しい輪と麺の遊びのこころで我々を楽しませて下さいませ。
Kさん
削除コメントいただきまして、ありがとうございます。
もっと家族の事をしっかり考えて対策など事前にとっておけば、後回しにしていなかったら、被災後の対処は弱腰じゃなかったか。。。など巡ってまして。
おっしゃられる言葉に救われたような気がします。
ゆっくりですが着実に進んでいます。
また自転車とラーメン、再開したいと思います。
もしイベントか何かでお会いする事ありましたら、お気軽に声をかけてくださいませ。